安らかに眠れ。
さっき気付いたんですが、友人のHPが閉鎖されていました。彼らしい唐突さで。まあ、ずっと放置されていたので、いったん休止したといった程度でしょう。
わざわざ連絡取るのもあれなので、確認はしていませんが。
そして、彼の事だから、潔く、永久に休止ということもありえる(笑)。
まあ、アンテナの方には、登録していない、というか、以前は登録していたのですが、なんとなく、彼が嫌がりそうな気がして削除したのです。
大体、ここに来ていらっしゃる方はアニメ関連か、もしくは、TRPG関連だと思われますが、
彼のサイトは文学(こう呼ばれることも、彼は嫌うかもしれない)系テキストサイトなのですが。彼の文章を読むと、いつも、自分の文才の無さに打ちのめされます。
私には、彼のような美しい文章は書けない。ただ、憧れるのみ。
まあ、微妙にやってみたこともあるんですが、やはり、向いていないのでは、と思いつつ(笑)。
そんな彼は、私が極稀に書く拙い物語を、唯一見せる友人でもあります。
高校三年生のときに書いたある物語を見せた時、彼がそれを評して、「ハードボイルド」
といった時、私の目指すべき方向が見えたと思いました。
私としては、そのようなジャンル意識なぞ、全く無く書いたのですが。意識せずに書いたということは、いわば、本能なのではないか、そう思います。
そして、思ったこと。
恐らくは、短所を直すよりも、長所を伸ばす方が重要なのだと。
人は、短所を指摘されると、必死で治そうとします。しかし、その短所は、長所の裏返しなのだと思います。
(この場合の短所って言うのは、基本的な技術の欠如ではない)
そして、短所というのは、多分、直しきれるものではないし、一つ直したら、あらたな短所が生まれるのではないかとおもいます。
ここでちょっと判りにくい例に話題が飛びますが。
私、高校生の頃にカードゲーム(MTG)をやっていたのですが、それのデッキを強化する方法というのは、二種類あります。
それは、短所をカバーすることと、尖らせることです。尖らせる、というのは、わからないでしょうけど、要するに、そのデッキの特性を伸ばす事です(要するに先鋭化ですな)。
速攻デッキなら、もっと早く。
コンボデッキなら、コンボの効率を上げる。
短所をカバーするのなら、前者であれば、後半、息切れしないように、コストの高いカードも入れる、後者なら、打ち消し呪文に対抗するために、こちらも打ち消し呪文を装備、など。
でも、コストの高いカードを入れれば、結果、特性としてのスピードは低下せざるを得ないし、本来、コンボに必要ないカードを入れれば、コンボの効率は下がります。
そして、新たな短所が生まれるのです。
創作物の例で言えば、例えば、島本和彦先生の作品は、屁理屈と勢いしかないし、ギザギザの吹き出しが多い、絵が汚い、などの短所(失礼!)があるでしょう。
しかし、それを失ってしまったら、どうなるか。
理路整然とした、もの静かな、読みやすく、絵の綺麗な島本和彦漫画。
そんなものは島本先生の漫画ではありません。
もっといえば、槍は長いから、懐に入られたら刀に比べると不利でしょう。でも、それを理由にして、槍の柄を短くする事は、どうでしょう?(ホントは手槍とかあんだけどね)
刀が短くて、槍に比べると、射程が短いからといって、槍くらいの長さの刀を持つでしょうか?(しかし、俺は超巨大武器大好きなんだがw)
そう考えると、長所の方が、短所よりも重要だと思います。
恐らく、天樹征丸先生がおっしゃったのも、そういうことなのだと思います。
しかし、自分の何が長所であるのか、ということはなかなか判らないのではないでしょうか。
そういった意味で、私の方向性(長所)を教えてくれた彼には、感謝してもしきれません。
というわけで、彼の復帰を心から願います。
ちなみに、友よ。グーグルのキャッシュでお前のテキストを取得したが、多分、それも、
お前にばれたら文句を言われるだろうな(笑)。
ここのことは、お前には(というかリアル知り合いには誰一人)言ってないので、ばれはしないだろうが、今のうちに詫びておく(笑)。