加計問題に関するメモ:十月二十四日の意味


これなあ。
すごい面白いですけど、この時点で「一校に限る」とか「二校は難しい」とかいうと時系列的におかしいことになるんですよね。


山本さんの国会答弁と、

○浅田均君 ありがとうございます。廃止が筋であるけれども文科省の抵抗で特区の中でしか認めざるを得なかった、しかも条件付でということでございます。
 次のパネルをお願いします。これは、日本獣医師会の藏内会長が、日本獣医師会の会長の短信というやつであります。これ、ホームページから抜粋しております。この中で、藏内会長は、できれば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて一校のみとするよう山本大臣らに御理解いただくよう奔走したと、この会長短信「春夏秋冬」四十二号に書かれてあります。
 こういう要請があったのは事実か、山本大臣にお尋ねいたします。


国務大臣山本幸三君) 十二月八日に正式に文書で獣医師会から、撤回が無理なら一か所、一校に限るようにしてもらいたいという要請がございました。


記者会見によると、

(問)昨日の時点でも、12月8日に獣医師会から1校にしてくれと強く要請してきたので、1校に限りましたという説明をしていらっしゃいましたけれども、朝日新聞が以前情報公開して、開示請求して出てきた文書によると、12月6日ごろから、念のため1校に限ることを検討するよう、山本大臣から事務方に調整を指示とあります。
 なぜ獣医師会の要請文書が出てくる12月8日の前から、大臣のほうから指示を出されたのでしょうか。


(答)1校にしてくれというのは、8日には正式に文書で出てきましたけれども、その前から私のところには、獣医師会から言われております。それを踏まえて、内々で念のためにそういう場合にはどういう手続が要るのかをちょっと検討しようと、これは内々の指示であります。
 最終的にやはり決定したのは、18日にパブリックコメントが終わりまして、それを見ても慎重な意見も強いということで、そこで最終決断をしたということであります。


(問)内々にというのは、この11月17日の面会のことを指すのでしょうか。


(答)いや、その後から北村さんからもいろいろ1校にしてくれというような話がありました。


(問)北村さんからあったというのは、また直接会って言われたのでしょうか、又は電話等でのやりとりでしょうか。


(答)基本的には、ショートメールで来ます。


獣医師会から正式に一校にしてくれって言われたのが十二月で、内々に言われたのが十一月の面会の後からだって言ってんですよね。
その前から言われてるとは言ってない。


だから十月に「一校に限る」「二校は難しい」とかいう類の発言があったとすると、それは獣医師会に言われる前に言ってることになんですよ。
そうすると、一校に限るっていうのは獣医師会に言われたからだっていう政府の説明とは時系列が合わない。


実際は十一月の前から言われてたのかもしれないですけど、なら山本さんは何故かそのことを隠したことになる。
けど隠す意味特になくねって気がすんですよね。


大体、十一月の面会のときに今治の財政状況に言及してますけど、それに関しては、

今治市の財政状況への言及については「従来、北村顧問(政治団体・日本獣医師連盟の北村直人委員長)から調べるよう要請があり、今治市に聞いたところを概略説明した」

と、面会の前から言われてたから面会のときに説明したって話をしてて、十一月の面会以前の接触やその内容を隠してはないわけですし。
これで一校のみの話だけ隠してたとしたら意味がよくわからない。


どういうことなのかなあ?という。


あと、西田さんはここら辺のこと把握して取材受けたんだろうか?とかも気になるところですね。

加計問題に関するメモ

・野党は何をやってるのか

id:hogefugapiyox氏のブコメ

いや、やってんすけどね。


例えば、訴訟リスクうんぬんかんぬんの話とか

○杉尾秀哉君 満たされていないということをこの後順次証明してまいりますけれども、この設置審の審議で四条件以外にもおかしなことがいっぱいありまして、例えば、審議の過程で、加計学園から、改善できるのに不可にするとは何事かと訴訟を起こされたらどうするんだという話があった。委員の一人がこういうふうに証言しています。
 これ、審議の過程で訴訟リスクの話が出た、これについては、中身についてお答えできないというふうに文科省は言うと思いますけれども、一般論としてでいいんですけれども、この設置審というのはこういう訴訟リスクというのを審議する場なんですか、どうなんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 設置審の審査におきましては、大学設置基準等の法令に適合しているかどうかを精査するものでございまして、不認可とする場合は訴訟を、不利益を受けたということに訴訟が提起される可能性があることも踏まえまして、明確な法令違反の根拠を示す必要がございます。設置審査においては、そのような客観的で厳正厳密な指摘ができるかどうかを精査して審査意見を決定していく必要がございます。
○杉尾秀哉君 昨日ヒアリングさせていただいたんですけれども、過去に訴えられたケースってないんですよ、不認可にした。
 何で、このケースでそういう訴訟リスクの話が出るというのがおかしいし、そのやり取りを聞いた委員の一人がこういうふうに証言しているんです。これは脅し文句だと思った、そう言われたら何も言えないと、こういうふうに言っている。こんな、要するに脅し文句だと委員が取られるような、こういう審議のやり方で公正な審査ができるんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 委員御指摘のとおり、訴訟を提起されたということは過去にございませんが、不認可処分をしたケースは過去においてございます。その都度都度におきましては、先ほど申しましたように、不認可をする場合においては訴訟が提起される、いわゆる行政処分として相手方に対して不利益を与えるということでございますので、そこが提起される可能性があるということも視野に置きながら、明確な法令違反の根拠を示す必要がございますので、その観点から、この加計学園の問題に限らず一般的に厳正な審査をしていくということについてやっているところでございます。
○杉尾秀哉君 それは、こういう審議会っていっぱいありますけど、訴訟リスクと言い出したら何もできないですよ。
 さらに、申請内容についてこういうふうに言っているんです。最初の申請を見た段階ではとても認可できるような代物ではなかった、獣医学教育を理解している人が作ったものとは到底思えないような内容だった、こういうふうに証言している。そして、今度配られた、これ大体議事録が出ていないこと自体がおかしいんですけれども、ここに要約したのを見ても、最初にいろんな意見が付いていて警告が出されているじゃないですか。だから、こんなずさんな内容だから警告が出たんじゃないんですか、どうなんですか。
○政府参考人(義本博司君) お答えいたします。
 審査の過程におきまして、法令に適合しているかどうかも含めてでございますけれども、審査意見を作る場合、その申請内容全般について意見が付いて、このまま進めていく、改善が進められなければ認可できないというふうな場合については、警告という形で相手方にその状況を伝えまして、適切な補正あるいは改善を行っていただくというふうなことをしているところでございます。
 そういうケースは、この加計学園だけではなくてほかのケースにおいても年間数件あるところでございまして、その多くにおきましては誠実に補正あるいは改善をいただいて、それを厳正な審査した上で改善が認められたという形で審議会で判断した場合について認可するというふうな判断をしているところでございます。
○杉尾秀哉君 今、適切な補正、改善というふうにおっしゃいましたが、こういうふうに証言しています。駄目なところは審査が通るように一つ一つ答えを教えながら進めていく雰囲気だった、こういうふうに証言している。そして、最後までこれじゃ駄目かと思った、決を採ろうかと思った、そういうことまで証言している委員がいます。
 こういうふうに、要するに教えたんですよ、文科省側が。加計学園と通るように進めていったんです。こういうのを出来レースと言うんじゃないんですか、どうですか。


韓国での募集の話とか

白眞勲君 昨日の段階で、もう全ての今の私のこの資料は文科省に渡しているんです。翻訳すればいいよと言って、ちゃんと。だから、これから翻訳しますというのは、私はちょっと残念でならない。
 それと同時に、不適切だと言うんだったら、もう一つ。今年の二月十五日の朝鮮日報のウエブ版で、二月十五日ですよ、出ていたんですけど、これによりますと、既に今年の二月十六日に説明会が開かれていて、三月には入学準備のための学生を募集する計画となっている。この二月は、二月十三日に今治市加計学園が基本協定に署名した直後であって、また加計学園が、加計学園文科省に設置認可申請を完了したのは三月三十一日ですよ。だから、申請どころか、設置審のずっと前、まだ申請を完了する前に、もうこういう学生募集しているんですよ。これ、余りにも悪質じゃないですか。
 それで、ちょっと文科省、聞きたいんですよ。後ろ向かないで、俺の方を見てくださいよ。
 これ、設置審前に学生の募集したら、どういうペナルティーを掛けるんですか。

同上


とかあって、かつ、ヒアリングなんかもしこたまやってんですよ。

タグ「加計学園問題」- 民進党 hatena bookmark


まあ僕も全部見てるわけではないですし上の答弁は国会議事録検索で引っかかって来たのを適当に持ってきてるだけですがね。


取り上げ方等々に不満もあろうかとは思いますけどけどウケないからやらないはちょっとかわいそうではなかろうかと思います。



・首相案件について

以前の総理のご意向のときもそうでしたけど国家戦略特区って首相がリーダーシップとってやる奴だから問題ないだろ的なこと言う人がおるんですけどそれ安倍さん自身の説明と違いますからね。

内閣総理大臣安倍晋三君) 従来から申し上げておりますように、全く関与していないと、また関与できない仕組みになっているということも申し上げておきたいと、このように思います。
 仕組みとしては、これは御承知だとは思いますが、国家戦略特区諮問会議においてしっかりと議論がなされ、そこで決まるわけでございます。私がどこにするということの指示はもちろん出したこともありませんし、出せない仕組みになっているわけでありますし、そこの民間議員の皆さんは、こういう議論があることに大変憤っておられるわけでございます。


まあこの説明が無茶やとは思いますが。




・五十二年間の岩盤規制


この告示が岩盤規制や言われてるんですけどこの告示出たの平成十五年なんすよね。

だから五十二年間の岩盤規制や言うのは少し違うのではという話が。
五十二年間新設がなかったのはほんまですし、その前に全くなんもなかったわけでもないようですが。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/daigaku_yuushikishakaigi/h29-08-23-shiryou2.pdf hatena bookmarkの「昭和61年度以降の高等教育の計画的整備 について」(昭和59年6月)の中の分野別の考え方に『○医師,歯科医師,獣医師,教員,船舶職員の拡充は予定しない。』との記述。)



ちなみにこの告示には安倍さん本人も無関係ではないという話が北村直人さんから出てますね。

「しかもその文科省の告示については、安倍さんが官房副長官として、かかわっているはずです。私も官房副長官の経験があるのでわかります。官房副長官副大臣会議などにおける省庁間の調整役です。だから文科省の告示に関しても、関係する省庁間をしっかり調整しなければならない。医者の場合は厚生労働省、獣医師の場合は農林水産省厚労省の一部。官房副長官文科省の告示について政府として納得できるものだと関係省庁に根回しし、調整しながら決めている。告示内容に自らもかかわっている。だから〇三年当時の千葉科学大学では、獣医学部の新設をあきらめざるをえなかったのだと思います」

森功著「悪だくみ」P72


まあ今日はこんなとこで。

教えて! id:stand_up1973先生!

森友学園問題、通史(試論) hatena bookmark
とりあえず、これを書いたのはid:stand_up1973氏ってことでいいんですよね?
その前提で話進めますけど、違ってたらすいません。



そもそもに何で売払い前提の定借とかいう

公共随契全てが千百九十四件ございます。そのうち、売り払い前提の定期借地とする特例処理を行った事例は本件のみでございます。

1194件中1件しかないような形にしたかって話なんすけど、端的に言って森友に金がないからですよね?


で、音大が七億で断られたのは値段が安かったからなんですよね?


音大「七億でこの土地売って」
近財「やっす。おととい来いや」
森友「お金ないからとりあえず貸して」
近財「ええぞ」


???


ここで「じゃあお金貯めてから来て」にならなかったのはなんでなんですかね?


ちなみに

「検査報告には書いてないが、私自身が一番問題だと思うのは、国有地処分に当たり3カ月間公募をかけたことに関してだ。売却で公募しているはずで、森友だけが手を挙げ、その森友に特例を連発、まずは貸し付けを、次に10年の延納を認めた。最初からそれを示していたら、他に手を挙げたところもあったはずだ。行政として公正性、透明性を欠く。コスト計算以前の大きな問題として横たわっている」

(記事消えてますけど魚拓とかなかったので確かめたい場合はサンデー毎日のバックナンバーとかでお願いします。)
という指摘もあって、確かに、

国はこの土地が不要になり、大阪航空局の依頼を受けた近畿財務局が2013年に売却先を公募。森友学園が手を挙げた。

って記事があるんですよ。


だとすると、


近財「この土地売るで」
森友「欲しい」
近財「おっ」
森友「でも金ないねん。とりあえず貸して」
近財「ええぞ」


ということになるんでしょうか?
貸してってなった時点で話が違うやんけってなってもおかしくないのでは?


その上、賃料も折り合ってない。

H27.3.13 学校法人と貸付料の見積り合わせを実施。貸付料の水準は1月に伝えているが、学校法人は相当に低い額での見積書提示を繰り返し、三回で終了。

H27.3.23 学校法人理事長と弁護士が来局し、学校経営が成り立たないとして、貸付料の減額要請。当局は、貸付料は適正に算定しており、そのような理由での修正には応じられないと説明。

https://www.asahicom.jp/news/esi/ichikijiatesi/moritomo-list/20180209/19.pdf

音大と金額折り合わなくて断ったんだから、賃料折り合わなかったんだったら断ったらいいんじゃないですかね?


で結局減額してるわけですよね?

籠池氏は事務所側に「土地評価額10億。10年間の定期借地として賃料年4% 約4千万円の提示有り」と説明し「高すぎる」「何とか働きかけして欲しい」と訴えたとされる。

 5月に結ばれた定期借地契約では賃料は年2730万円と、籠池氏が想定したとされる2500万円に近い額に。


何で金額が低かった音大は断って森友は断らないんですかね?


大体、近畿財務局は無理に借りてもらわんでええっていおうかなとまで言ってるわけで

(問4)交渉の方法として、「軟弱地盤の判明により工事費が嵩み事業計画の遂行に支障があるのであれば、国において措置することも難しいため、無理に本地を借りていただかなくてもよい。」と投げかけることも考えているが、問題点等があれば伺いたい。

【回答】
「本地を借りていただかなくてもよい」との表現の適切性については、再考を要するが、国において本件土地を貸し付けるにあたり、軟弱地盤を改良するための工事費等の予算措置が整わない、相手方が提示する金額が本件土地の予定価格に達しない等の理由により、契約条件が整わず、相手方との事業用定期借地権設定契約を締結しないとの判断をすることは、先述の通り、行政府の裁量の範囲と考える。
なお、個人的な意見として、現時点においては、本件土地の借入に際して相手方も相応の資金、労力を投入している事情から考えて、可能な限り相手方の事情(相手方において本件土地の予定価格を上回る賃料の提示がない又は地盤調査等の予算を確保し契約相応の時間、費用がかかる等の理由から相手方から契約締結を断念してもらう等)により契約締結に至らなかったとの結論の方が、相手方から苦情を受けるリスクは低いと考える。

https://www.asahicom.jp/news/esi/ichikijiatesi/moritomo-list/20180209/18.pdf

「無理に借りてもらわんでもええって言おかな」
「ええんちゃう? ただ向こうに言わせた方が後々揉めんやろと思うで」


こんなやりとりまでしてるわけですよ。
きったねぇとは思いますが役人ってこんなもんなんでしょうね。


で現に賃料折り合ってないから、それでもう流れる方向に行ってもよかったのでは?
それが何で賃料減額してまで契約する方に行ったんですかね?


なおかつ審議会でも懸念が噴出してますし。
第123回国有財産近畿地方審議会 hatena bookmark

この少子化の中で、「私立の小学校を作るのでその運営主体に土地を売却する」ということですが、私学の小学校経営というのは本当に大丈夫なのでしょうか。

10年の期限で、10年経ったときに売買契約が結べない、恐らく在学生の利益のためには引き続き、その定借期間を延長せざるを得ないということが見えていると思うのですけどね。

一般に学校法人の場合は在学生の利益、権利を最大限に保証しますから。だから、途中で閉鎖ということはちょっとあり得ないと思います。覚悟はされておいたほうがいいかなと思います。

なんで近畿財務局にとって有利なはずなのに、みなさんもろ手を挙げて賛成しないんですかね?


で、現に籠池さんは、減額後の賃料でも高い、土地の値段も高いってぶーたれてたわけでしょ?
ほんとに、この人向こう十年賃料払い続けて、そのあと土地買えたんですかね?
審議会の懸念が的中する可能性かなりあったんじゃないですか?


しかもこんな話まである。

国有財産法上、延納上限は5年のはずだが、10年という優遇。法令違反の疑いも出てくる。

僕は国有財産法に詳しいわけではないですけど確かにそういう規定があるようですね。

第三十一条 普通財産の売払代金又は交換差金は、当該財産の引渡前に納付させなければならない。ただし、当該財産の譲渡を受けた者が公共団体又は教育若しくは社会事業を営む団体である場合において、各省各庁の長は、その代金又は差金を一時に支払うことが困難であると認めるときは、確実な担保を徴し、利息を付し、五年以内の延納の特約をすることができる。
2 前項ただし書の規定により延納の特約をしようとする場合において、普通財産の譲渡を受けた者が地方公共団体であるときは、担保を徴しないことができる。
3 第一項ただし書の規定により延納の特約をしようとするときは、各省各庁の長は、延納期限、担保及び利率について、財務大臣に協議しなければならない。
4 第一項ただし書の規定により延納の特約をした場合において、当該財産の譲渡を受けた者のする管理が適当でないと認めるときは、各省各庁の長は、直ちにその特約を解除しなければならない。


で要するにあの記事で言ってらっしゃったのは森友が焦ってたから足元見られて不利な契約結んだんやみたいなことだと思うんですけれど。
本当にそうなんでしょうか?


というか、

定期借地契約締結の不透明さについて指摘されることを恐れた近畿財務局が算盤をはじいた結果

これはどういうことなんでしょうか?
有利だけど不透明な契約ということなんでしょうか?
少々有利でも後で説明に困るような契約結ぶのは役所にとっては相当不利なのでは?



ついでに、

はたまたゴミ撤去費用の算出が正当だったのかは分かりませんが

これは何なんですかね?

もう値引きの根拠である深いところからの新たなゴミなんてなかったってことは、ほぼほぼ確定してると思うんですけど。

【国側の職員とみられる人物】
「3mまで掘っていますと。土壌改良をやって、その下からゴミが出てきたと理解している。その下にあるゴミは国が知らなかった事実なので、そこはきっちりやる必要があるでしょというストーリーはイメージしているんです」

【工事業者とみられる人物】

「3mより下からは語弊があります。3mより下から出てきたかどうかは分からないですと伝えている。そういうふうに認識を統一した方がいいならなら我々合わせるが、下から出てきたかどうかは、私の方から、あるいは工事した側から確定した情報として伝えていない」

【池田靖国有財産統括官(当時)】

「資料を調整する中で、どういう整理をするのがいいのかご協議させていただけるなら、そういう方向でお話し合いさせてもらえたらありがたい」

【工事業者とみられる人物】

「3mより上からの方が(ゴミは)たくさん出てきている。3mの下からっていうのはそんなにたくさん出てきていない」

【国側の職員とみられる人物】

「言い方としては“混在”と、“9mまでの範囲”で」

【工事業者とみられる人物】

「9mというのは分からないです」

「3mより下からはゴミはそんなに出てきていない」と話す工事業者。

しかし、森友学園の弁護士の発言をきっかけに、工事業者はストーリーに乗ってしまうのです。

森友学園代理人弁護士】

「そこはね、もう言葉遊びかもしれないですけど、9mのところまでガラ(廃棄物)が入っている可能性を否定できますかって言われたら、否定できないでしょ?できないんです。そういう話なんです」

工事業者が三メートルより深いところからはそんなに出てないとか、弁護士が言葉遊びかもしれないとか、言ってしまってますが。

あるいは、

【工事関係者】

「8億円値引きするということは最初から決まっていた。その計算式を作るために、杭打ちの9.9mという数字は使われた」

同上

とか。


国会でも、

○辰巳孝太郎君 つまり、音源テープで事業者が当初出てきていないと言っているのは、専門家として当然の知見を述べたものなんですよ。深いところからごみは出てこない。これは過去の調査の資料でも明らかです。
 過去のボーリング調査の結果からどのようなことが言えますか。会計検査院
会計検査院長(河戸光彦君) 森友学園による小学校新築工事に係る地盤調査報告書等によれば、おおむね地下三メートル以深は沖積層等が分布しているとされていることなどから、くい工事において新たに確認されたとする廃棄物混合土は、既知の地下三メートル程度までに存在するものであることも考えられるところでございます。
 これを踏まえますと、新たに確認されたとする廃棄物混合土がどの程度の深度に埋まっていたかについては、十分な確認を行う必要があったと認められるところでございます。
○辰巳孝太郎君 今、おおむね地下三メートル以下は沖積層という話がありましたけど、沖積層って一体何なんですか。テレビ御覧の皆さんに分かるように。
会計検査院長(河戸光彦君) 沖積層とは、約一万八千年前より後の最終氷期以降に堆積した地層を指すとされていると承知しております。
○辰巳孝太郎君 数万年の経過でできた自然の堆積層に、なぜビニール片やマヨネーズの蓋が出てくるんですか。そんなものが発見されたら、それこそ歴史的発見じゃないですか。

参議院会議録情報 第195回国会 予算委員会 第2号 hatena bookmark>

三メートルより下は古い地層やから、そんな生活ゴミがあるわけないやろって話が出てますし。

まあ僕はこういうオーパーツとか超古代文明とか好きですけど。


列挙してる中に入れてるということは、こういうことを踏まえてもなお、ゴミ撤去費用が正当だった可能性がそれなりにあると考えているということでいいんでしょうか?

土の中にもぐって見て来たわけじゃないですから絶対にないとは言わないですけど相当低いのでは?


それとゴミに関してはこれとか見るといいと思います(ハイライトではなくちゃんと本編を。アーカイブだとお金要るけど。その上クッソ長いけど)。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/411646 hatena bookmark
個人的にタイトル煽りすぎだとは思いますが、中身は凄い詳しいゴミの話してるので。
騙されたと思って。


次に、

森友学園取得地は8770平方kmで、評価額は約9億円でした。一方の豊中市取得地は9492平方kmで、評価額は約14億円です。

隣接した土地で、たったこれだけの面積差で、5億もの価格差はおかしい。

くりかえしますが、売却額ではありません。評価額について、なぜこんな差がつくのか。

国有財産近畿地方審議会の議事録などを読んでも、合理的な理由が見当たりません。


???


○佐川政府参考人 お答え申し上げます。
 今先生御指摘の答弁につきまして、鑑定評価に基づき時価で売却していると答弁してございますが、この意味でございます。
豊中市に売却した国有地につきましては、不動産鑑定評価に基づきまして鑑定評価額をとってございます。九億八百万でございますが、これを売却予定価格と設定した上で、豊中市と見積もり合わせを行いまして、売却予定価格を上回る購入希望金額約十四億円が豊中市から示されたところでございます。私どもはこの購入希望金額で法令に基づき売却したところでございまして、不動産鑑定評価に基づく鑑定評価額以上ということでございますので、適切に売却したことを述べたということでございます。

繰り返しますが売却額ではありませんって売却額なんじゃないですか?


あと

なので真相を知りたければ、その期間に動いた人物を当たれば良いわけですが、そういった界隈を取材したり聴取したという話をまったく聞くことができません。

また新たなゴミが出たという策が出てきた現場にいた人間ははっきりしているのですから、それらの人間たち(森友学園担当弁護士、設計事務所など)に取材すればよいのです。

誰もそこに手を付けない理由は何なのでしょうか。


逆に聞きたいんですけど、誰もそこに手を付けてないと思った理由は何なんですかね?

学園の当時の代理人弁護士は「一切コメントしない」と回答。工事業者の代理人弁護士は電話取材に「国と学園側の落としどころの金額に沿ったものを出したが、根拠が十分ではなかった。こちらの試算では、ごみを完全に撤去する費用は九億数千万円だった」と述べた。

http://megalodon.jp/2017-1220-1011-56/www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017122090070453.html(これも記事消えてましたけど魚拓あったので)

一応手付けてますよね?
この『学園の当時の代理人弁護士』って酒井さんのことでしょ?
違うんですか?
この人に聞きに行けとかそういうことですよね?

ノーコメントで諦めんなよもっと行けやとか言うのならわかるんですけど、手付けてないことはないと思うんですが。

というか酒井さんってもう一年ぐらい前に自分のことは一切報道しないでくれってコメント出して(2017年3月15日の報道ステーションとか)、それ以来全部取材拒否ってるのって有名な話ですよね?

お気持ちは重々わかるんですけど、断乎として取材拒否されるとマスコミにはあんま出来ることないんじゃないですかね。
警察みたいに身柄拘束できるわけじゃありませんし。


道端で捕まえるぐらいのことは出来るんでしょうけど、ああやって追い掛け回す手法自体問題があると思いますし、あれで重要な情報を手に入れたみたいなところあんまり見た記憶がないので効果としても微妙な気がしますし。



にしても最近取材拒否してる人ほんと多い。

佐川さんもこの間辞めるときに一応出てきましたけど、それまでは会見しない、姿も見せないみたいな感じでしたし、昭恵さんも選挙中は拒否してましたし(森友・加計学園問題、終わっていない 新聞27社が社説でくぎ刺す hatena bookmark)、下村さんもそうですし(加計学園問題のキーマン、下村博文を追及せよ | 文春オンライン hatena bookmark)、加計さんもですし(森功著「悪だくみ」P29-31参照)。



最後にちょっと話ずれましたけど、僕は森友問題さして追いかけてるわけではないのでぱっと見気になったのはこんくらいですかねー。



では今日はこの辺で



てなところで一つ思い出したんですけど、一応聞きには行ってる上の東京新聞の記事に対するコメントがこれで、
記事書いてる奴はバカなのか?今すぐ工事業者と森友代理の弁護士に取材に行けよ。中道組、キアラ設計、酒井弁護士だよ。http://barelo.hatenablog.com/entry/2017/03/31/154731 ここまで分かっていながら昭恵関与の妄想に浸るのは病気 - stand_up1973のコメント / はてなブックマーク hatena bookmark


取材拒否してるわけでもない警察に取材してなかった産経に対するコメントが、
なるほど。謝罪や処分が妥当かについてはともかく、経緯はよく分かった - stand_up1973のコメント / はてなブックマーク hatena bookmark
って、温度差ありすぎじゃないですかね?