加計問題に関するメモ:十月二十四日の意味


これなあ。
すごい面白いですけど、この時点で「一校に限る」とか「二校は難しい」とかいうと時系列的におかしいことになるんですよね。


山本さんの国会答弁と、

○浅田均君 ありがとうございます。廃止が筋であるけれども文科省の抵抗で特区の中でしか認めざるを得なかった、しかも条件付でということでございます。
 次のパネルをお願いします。これは、日本獣医師会の藏内会長が、日本獣医師会の会長の短信というやつであります。これ、ホームページから抜粋しております。この中で、藏内会長は、できれば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて一校のみとするよう山本大臣らに御理解いただくよう奔走したと、この会長短信「春夏秋冬」四十二号に書かれてあります。
 こういう要請があったのは事実か、山本大臣にお尋ねいたします。


国務大臣山本幸三君) 十二月八日に正式に文書で獣医師会から、撤回が無理なら一か所、一校に限るようにしてもらいたいという要請がございました。


記者会見によると、

(問)昨日の時点でも、12月8日に獣医師会から1校にしてくれと強く要請してきたので、1校に限りましたという説明をしていらっしゃいましたけれども、朝日新聞が以前情報公開して、開示請求して出てきた文書によると、12月6日ごろから、念のため1校に限ることを検討するよう、山本大臣から事務方に調整を指示とあります。
 なぜ獣医師会の要請文書が出てくる12月8日の前から、大臣のほうから指示を出されたのでしょうか。


(答)1校にしてくれというのは、8日には正式に文書で出てきましたけれども、その前から私のところには、獣医師会から言われております。それを踏まえて、内々で念のためにそういう場合にはどういう手続が要るのかをちょっと検討しようと、これは内々の指示であります。
 最終的にやはり決定したのは、18日にパブリックコメントが終わりまして、それを見ても慎重な意見も強いということで、そこで最終決断をしたということであります。


(問)内々にというのは、この11月17日の面会のことを指すのでしょうか。


(答)いや、その後から北村さんからもいろいろ1校にしてくれというような話がありました。


(問)北村さんからあったというのは、また直接会って言われたのでしょうか、又は電話等でのやりとりでしょうか。


(答)基本的には、ショートメールで来ます。


獣医師会から正式に一校にしてくれって言われたのが十二月で、内々に言われたのが十一月の面会の後からだって言ってんですよね。
その前から言われてるとは言ってない。


だから十月に「一校に限る」「二校は難しい」とかいう類の発言があったとすると、それは獣医師会に言われる前に言ってることになんですよ。
そうすると、一校に限るっていうのは獣医師会に言われたからだっていう政府の説明とは時系列が合わない。


実際は十一月の前から言われてたのかもしれないですけど、なら山本さんは何故かそのことを隠したことになる。
けど隠す意味特になくねって気がすんですよね。


大体、十一月の面会のときに今治の財政状況に言及してますけど、それに関しては、

今治市の財政状況への言及については「従来、北村顧問(政治団体・日本獣医師連盟の北村直人委員長)から調べるよう要請があり、今治市に聞いたところを概略説明した」

と、面会の前から言われてたから面会のときに説明したって話をしてて、十一月の面会以前の接触やその内容を隠してはないわけですし。
これで一校のみの話だけ隠してたとしたら意味がよくわからない。


どういうことなのかなあ?という。


あと、西田さんはここら辺のこと把握して取材受けたんだろうか?とかも気になるところですね。