「七人のマッハ!!!!!」(ネタバレ)
映画、「七人のマッハ!!!!!」をGyaoで見た。
当初は、
「マッハなのに、なんでトニー・ジャー出ねえんだよ!」
と思っていたが、見終わって、
「確かに、トニー・ジャーいらなかったな」
と思った。
話の筋は、ある村にスポーツ選手が物資の寄付に来たところに麻薬組織の兵隊がやってきて、村人と選手を人質にとって、自分たちのボスの解放を要求するというもの。実は、その中には、そのボスを捕まえた特殊部隊の警官が居た。(妹がテコンドーの選手なので付いてきた)
というと、「ああ、ハリウッド映画とかでよくあるパターンだな。この警官が悪者をやっつけてくんだな」
と思うのですが、さにあらず。
ここで、セガールとかなら、そうなのですが。
この映画、村人全員が戦います。
勿論、きっかけは主人公の呼びかけから、なのですが。
しかし、村人全員が立ち上がります。
そして、死にまくります。
これは、非常に示唆に富む展開です。
ハリウッド映画では、ほとんどこのような展開は見られません。*1
ハリウッド映画では、正義や平和のために暴力を振るうシーンは良く見られますが、そのために多大なる犠牲が出る、というシーンはあまり見られないような気がします。
しかし、この映画では、犠牲出まくります。印象的だったのは、村人と兵隊が四人ずつ、一対一で相対してて、互いに撃ちあって、4人×2列=8人が全員死んでしまうシーン。
正義や平和のためには、犠牲を払う必要がある。
そのことが強烈なメッセージとして発せられているような気がします。
正義や平和が、人間を守ってくれるわけではない。正義や平和は、人間が血みどろになって守らねばならないものである。
そう語りかけてくるように思われます。
映画の中で、タイの国歌が流れて、それが村人が立ち上がる最終的なきっかけになるのですが、その歌詞を見ていると、タイ人のメンタリティというのは、そういうものなのかもしれないな、と思います。
一方で、アメリカは、暴力を振るう事は怖れないが、傷つく事は怖れる。そんな風にも思えます。
というわけで、そういった、文化や精神の違いも考えさせられる映画でした。
あ、内容に関してですが、とりあえず僕のお気に入りは、サッカー選手の人です。
サッカーがあんなに強いスポーツだとは思いもよりませんでした。というか、あの人、コナン君以上だと思います。
監視塔みたいなとこに、ドライブシュートかまして、そこにいた兵隊叩き落したりしてたし。あれ、思わず、
「すげええ!!!」って言っちゃった(笑)。
あれ、2,30メートルぐらいあるんじゃね?
これ重要。
*1:と思う。あ、でも、インデペンデンス・ディとかは、そうか