その意味、その重さ、その思い。
つどうメイク・マイ・デイ―フルメタル・パニック! 9 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2007/03/17
- メディア: 文庫
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素晴らしかったのですが、特に気に入ったのは、最後の宗介とかなめのやりとり。
ここは白眉でありました。
守ることの意味。
守られることの意味。
何かを選ぶことの意味。
その重さが、十二分に伝わってきました。
正直、この辺は私も疑問に思っていたこと。*1
物語によくある、ヒロインを助けるヒーローものを見ていて、思うのですが、何故、ヒロインはあんなにも無邪気に助けてもらうのだろう、と。
ヒーローは、何故臆面も無く、ヒロインのために、と言って戦えるのだろう、と。
もし、私が守られる立場であったなら。
そして、私の大切な人が、私を守るために、傷つき、誰かを傷つけるとしたら。
私は、果たして、そのことに耐えられるであろうか。
私のために、私の大切な人が、その手を汚すことを。
もし、私が守る立場であったなら。
そして、私の大切な人が、私が、その人を守るために、手を汚してしまうことによって苦しむとしたら。
私は、果たして戦えるであろうか。
守ることによって、守るべき者を傷つけてしまうのではないか。
そして、守られる者は、それに耐えねばならないのか。
それは、守られる側にとって、恐ろしく酷な事ではないのか。
とか思っていました。
個人的には、今回のフルメタでは(というかここ2,3巻の、か)、ここらへんが書かれているような気がして、非常に満足しています。
これは、実は、前々から言うだけ言って、一向に進む様子の無い、我がアルシャードクロスオーバーシナリオにおける主要テーマだったりします。
ていうか、これ、今言ったら、超ネタバレになるんじゃ……。
まあ、やる目処が一向に立たないし、出来そうも無いから、いいか。
いざとなれば、「わすれろー、わすれろー」とか言えばいいし。
*1:超我田引水w