第一回チキチキDESTNYヒロイン決定戦4

マユ・アスカ対ヒルダ・ハーケン



「大変長らくお待たせいたしました」

「私など、もうなくなってしまったのではないかと心配していたよ」

「…、では選手入場です」

「まずは、朱雀の方角!最強の妹キャラ!マユ・アスカ!


そして、玄武の方角、DESTNY屈指の姐御キャラ!ヒルダ・ハーケン!」


「はじめっ!!」


「は〜い、マユで〜す」


「おおっと、いきなりお決まりの台詞が出ました!観衆もおおいに盛り上がってお
ります!」


「まずは視聴者を味方につけたか」


「ふん。行くよ野郎ども!」


「負けじと、こちらもお決まりの台詞で返しました!」


「うむ。だが、人気は少々劣勢のようだな」


「このロリヲタどもが。


「……」


「は。失礼しました」


「うむ。気をつけるように」


「死人がヒロインだって?笑わせるんじゃないよ」


ヒルダ選手、いきなりの大技です!」


「うむ。しかし、迂濶だな」


「わたしはお兄ちゃんの心の中にいるよ?」


「きたーっ!見事なカウンターです!」


「それにあなたみたいなぽっと出のキャラとは違うんだから」


「なに!?」


「私のことがあって、お兄ちゃんはザフトに入ったんだよ?あなたみたいなただ居
るだけのキャラと同じにしないで」


「くっ…」


「これは勝負あり!でしょうか?」


「だが、彼女の目はまだ死んでいない!」


「くっ、こうなったら、さし違えてでも…!ジェット・ストリームアタック!
!」

ラクス様のために!!!


「男の運命を変えたから、ヒロインとは笑わせる!それはヒロインではなく、きっ
かけに過ぎない!言わば使い捨て!」


「ぽっと出だと!後半以降ほとんど出番のなかった奴の言うことか?!」


「怒涛の攻撃!マユ・アスカ、防戦一方だ!」


「いや…、みたまえ、ヒルダ選手を」


「こ、これは、どうしたことでしょうか?!圧倒的優勢のはずのヒルダ選手もボロ
ボロになっております!議長、これは一体?」

うむ、実はヒルダ選手の攻撃は彼女自身に
彼女自身にも当てはまってしまうのだ。まさに、諸刃の刃。


「捨て身の攻撃!どちらが先に倒れるのか、誰も予想できないデスマッチ!!」


「こんな攻撃…、あなたのほうが持たないよ?!」


「ふっ。其れも覚悟の上。ラクス様の敵を一人でも減らす事ができれば、本望!!」


「……」


「どうした?観念したのか?」


あはは……


「な、なにがおかしい?!」


「そんなの……、そんな理由で戦う人がヒロインのわけないじゃない!!」


「……!!」


「もう、貴方の攻撃は一切通用しないわ!!」



「うわあああああああっっ!?」


勝負ありいっ!!



「いやあ、なかなか緊迫した勝負でしたね。」

「うむ。大方の予想を裏切って、ずいぶん白熱した戦いになったような気がすると作者も
言っている。しかし、結果としては順当といったところか」

「ええ。ここはヒルダ選手の健闘がたたえられるべきですね」