xevra先生ありがとう!
その方向の航海なら帆を立てれば勝手に着くんじゃねーの? 何で漕いでるの? ノコギリ無くても帆は張れるだろJK。古代人舐めんなよ - xevraのコメント / はてなブックマーク
こういう試みは面白いと思うが、船を作るなら竹じゃねーの? 台湾に竹いっぱい生えてたし、竹なら地下茎の所潰せば鋸は要らない。俺なら草束ねるくらいなら竹束ねて巨大な筏にするがね。そして帆を張る - xevraのコメント / はてなブックマーク
そもそも漕ぐと言う発想がオカシイ。古代人は島の存在を知らない訳だから漕いで体力と水分を浪費する戦略は絶対取らない。デカい竹の筏に全て詰め込んで風と潮流に乗って長期戦を覚悟で臨んだはず。 - xevraのコメント / はてなブックマーク
と、3万年前の航海 徹底再現プロジェクト
に関していろいろブコメしてたけど、実はid:xevra先生のご意見はあらかた論破されてる。
【完結編】国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」(海部陽介(国立科学博物館 人類史研究グループ長) 2018/07/08 公開) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
・何で漕ぐんだ、帆を付けろ
→帆ないです。
正確に言うと帆のあった証拠が出てない。
櫂は縄文時代の遺跡からも出土しており,最も原始的な推進具としてその存在を確認することができるのであるが,帆走となると資料が 少なく検討もできていない状態である。
いやそりゃまだ出てないだけで実際はあったのかもしれんよ?
けど出てもないもんあったかもしれないで安易につけるわけにいかんでしょ。
なお
縄文人:内陸より沿岸部で腕太く 手こぎ舟で鍛えられ - 毎日新聞
という記事が最近出て、
同館は、3万年前に日本人の祖先が大陸から渡ってきた航海を再現するプロジェクトを進めている。プロジェクトの海部陽介代表は「縄文時代でも帆を使った舟がなかったことを示す成果で、3万年前も手こぎ舟を使った可能性が高い」としている。
というコメントをこのプロジェクトのリーダーの海部さんが出している。
・勝手に着く
→着きません。
日本人の祖先は、黒潮に乗って南方から漂着したという説があります。しかし私たちが実際の海流を分析した結果からは、漂流で島に着く確率はほぼゼロに近いことがわかってきています(図1)。つまり最初の日本列島人は、間違いなく「航海者」だったのです(図2)。
ちょい下の方にある漂流ブイのデータ見たらわかるけど着かない。
これは何でかって言うと、台湾と与那国島の間には黒潮が流れてるから。
ちょっと調べたけど黒潮はマジヤバい。
黒潮は、東シナ海を北上して九州と奄美大島の間のトカラ海峡から太平洋に入り、日本の南岸に沿って流れ、房総半島沖を東に流れる海流です。流速は速いところでは毎秒2m以上に達し、その強い流れは幅100kmにも及び、輸送する水の量は毎秒5,000万トンにも達します。
幅百キロのもんが延々毎秒二メートルで動いていくって考えたらすごいことですよほんとに。
これ実際にシーカヤックで台湾から与那国島に行った人がいはるんですけど、そのときも黒潮のせいで、
事務局と連絡をとっている間にも800メートルも北に流れている事実は、見なかったことにしたい、と思った。
なんてことがあったそうで。
そらそうでしょうよ。
一時間も二時間も話し込んでたわけでもないでしょうに800メートルも流されんだよ。すごいよね。
付け加えると多分帆を張ってもあんまり関係ない。
そもそも、与那国島周辺では、台湾から向ってくる西風はほとんど吹かないので、風の利用を期待できないのです。
(参照:http://web.archive.org/web/20150427164009/http://www.jma-net.go.jp/ishigaki/school/200312/kisetu.htm)
・何で草なんだよ竹使え
→別に草にこだわってません。草も竹も丸木舟も試してます。
太古の舟は遺跡に残っていません。しかしその素材は、「草・竹・木」のどれかに絞られます。私たちはこれらの舟を全て試作し、実際に海上でテストすることによって、どの舟が使われたのかを探ります
・竹なら地下茎潰せば鋸はいらない
→石器で切れます。
3万年前の技術でこんな太い竹を切ることができたのでしょうか? それを検証することも、もちろん私たちの実験活動に含まれています。
結論だけ申しますと、竹は太くても、石器で切れます。
・古代人は島の存在を知らない
→台湾の山から与那国島が見えました。
各方面に依頼して情報提供を呼びかけたところ、「見えないと言われた島が見える」との情報が出たのです!
・古代人舐めんなよ
→誰が誰を舐めてるかって言ったらxevra先生が研究者を舐めてるよね。
別に研究者のやってることに素人が口を挟むなとかそんなことは言わんけどもう少々中身見てあげてから言ってもいいと思うんですが。
与那国島が見えた件はわりと最近だけど竹とか黒潮とかは早くから公式に乗ってたし(https://web.archive.org/web/20160820223211/http://www.kahaku.go.jp/research/activities/special/koukai/)、風向きだって調べれば出て来るし。
帆なんかは草舟のときの直後に、リーダーの海部さんが文藝春秋に寄稿して、
舟というと最初に思い浮かべるのは、「帆」だと思います。今回の実験では、二万年ほど後の縄文時代の遺跡から「帆」を使用した形跡がでないことから、使用しないことにしました。
って言ってるし。
まあでも、xevra先生ともあろう人が中身も見ずに適当なこと抜かしてそれで終わりってことはありえないから、きっとこのクラウドファンディングに一千万ぐらい寄付してくれるに違いないよね! ありがとう富裕層のxevra先生!
というかクラウドファンディングの方で50万寄付したらリーダーの海部さんが講演に行くぞってのあるから、どうしても納得できないならそれで呼んで直接話したらいいんじゃねえかな。
ちなみに俺は本買ったし、
- 作者: 海部陽介
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誰か俺を褒めろ。
そして、一億円ぐらい寄付してくれたxevra先生のことを褒めたたえよう!
なに? 目標金額をオーバーするじゃないか? オーバーする分にはいいでしょ。別に。
大体草舟のときうまくいかなかった一因が気象条件だったってことも知らない人多いんじゃないの。
今回の実験は、あいにく台風一号が通過した後の出航となり、風が強い上、海が荒れてしまったため、ベストなコンディションでの実験ではありませんでした。
同上 P305
なかなかベストな海況が整いませんでした。しかし、プロジェクトにかかわっている人たちは他に仕事を抱えていますのでいつまでも引っ張ることはできません。残念ながら、最適な海況になる前に期限がやってきて、七月十七日の朝六時三十五分に出航しました。
同上 P309
仕方ないよね。滞在費もかかるしね。
そういうこと考えると余裕があった方がいいでしょ?
まあ科博が寄付募集してんのこれだけでもないから他でもいいぞ。
科博について ≫ 寄付のお願い :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo
クラウドファンディングは期限が十四日までだけど大丈夫!
xevra先生なら百億円ぐらい右から左だよ!
少なくともこれで話題になったからええやんけとかいう議論が深まっ太郎みたいなことは言わないと信じたいね。