フォックス・ストーン、笹本稜平

書店で見つけて、面白そうだったので買ってみた本作

一応、話の筋としては、主人公の元傭兵の檜垣は、現在はジャズピアニストで、以前の戦友であるダグ=ショーニングが謎の死を遂げた事を知り、その死の謎を追っていくうちに、その裏に隠された国際的な陰謀に迫って行く…、っていう感じなんですけど。結構面白かったですね。話がかなり込み入ってて、作者の方の構成力もありますし。次々に意外な事実が明らかになったりして。
ただ、ちょっとどんでん返しが多すぎる感はあるかと(笑)。凄いとは思うんですけど…。なんていうか、ダヴィンチ・コードを読んだ時も思ったんですけど、小説を読んで、そういうどんでん返しとか裏設定とかにしてやられたなあ、と思うのは、きっちり伏線やらなんやらがあって、後から思えば、あれがそうだったのか!っていうのがあるときだとおもうんですよね。これの最後のどんでん返しにしろ、ダヴィンチ・コードの最後のどんでん返しにしろ、そういうもんがないような気が。それがないと、してやられた!というのではなく、「え。そうだったの?」とか「へえ〜」にしかならないような気がします。

これってひょっとすると、TRPGに関しても重要かもなあと思いつつ。

まあ、今日はこんなもんで、ここんとこ長いもんばっかり書いてましたからな(笑)。