大学サークルのコンベンションについて、極少数者の暴論。+蛇足

こうゆう記事を目にしたので、書きたくなってしまいました。僕にとっては禁断の話題なんですけど。

なんつーか、就職活動にかこつけて、サークルに全然顔を出してないし、六月のコンベンションもすっぽかしたし、ここでなんかいうと、陰口にしかならないような気がするんですよね。まあ、ここのことは知り合いには全然教えてないので、問題ないといえばないんですけど(ばれなきゃいいのか?w)。

とりあえず、僕の意見というか思っていること(主に愚痴、しかも以前に書いたものの再掲)を書く前に、上記の記事について感想を言いたい。

この記事では、大学サークルは社会人サークルより暇な連中が多いから、質を向上させようとおもえばいくらでもできる、と書かれています。たしかに、そのとおりだとは思うんですけど、僕がちょっと思うのは、キャリアの問題なんですよね。正直、社会人プレイヤーの方のHPなんかを見ていると、昔は、何時間もぶっつづけでやったり、それこそ、日本にTRPGが入ってきた当初からやってる、と言うような方や、そこまではいかなくても、僕が物心つくまえからやってた、みたいな人が多いと思うんですよ、社会人になっても、情熱持ってTRPGをやってる方には。
翻って、僕なんか、TRPGは、名前は知っていたし、興味も持っていたけど、大学に入ってからはじめたわけで。言い訳するわけではないですし、僕は一応、サークルの中ではGMが上手い方だと思われている(?)方なんですけど、やっぱり、TRPGって慣れが大きいような気がするので、場数をこなしているだけでずいぶん違うと思います。あと、これは後で載せる僕の意見の方にもありますけど、あんまり、「質の向上」を言うことにも違和感を感じます。まあ、向上を目指さないのも問題なんでしょうけど、それで傷つく人間が居るかもしれない、それを負担に感じてしまう人間が居るかもしれない、ということです。

まあ、でも、この方の、「全体の意識が低いならコンベなぞやるな」という意見には同意しますね。確かに、コンベから得られるものって結構大きいとは思うんですけど、「昔からやってるから」とか「活動しないと大学受けが悪い」とかいう理由でやるには、コンベンションってあまりにも大変だと思うし。
正直、コンベでGMしたくなくてサークルに来なくなる人間も居ましたからね。

とまあ、とりあえず、感想はこのくらいで。ここからは昔のものの再掲。つか、これを載せたら最後、というか、これがサークルのほかの人間に見られたら、大分やばい事になりそうな気がするんですけど。

まあ、とりあえず、事前情報としては、うちのサークルでは、年に2.3回のコンベンションをやります。で、人数と卓数の関係上、ほぼ全員がシナリオを準備することになります。
つか、これも問題だと思うんですけど、うちのサークルってオリジナルシナリオじゃないといかん、みたいな風潮があるんですよね。他のサークルではどうか知らないですけど。
閑話休題
で、コンベンション後にアンケートをとって、マスタリングやシナリオについて点数をつけてもらいます。そして、例会でそれにもとづいて、反省会をやるんですよ。
「今回は、○○の卓の点数が低かった」
「原因は?」
「△△が〜〜で□□だった」
みたいな会話が繰り広げられるわけですよ。なんつーか、これがなんとなく嫌なんですよね。つまりは、点数が低いことをとらえて、どこが失敗したのかを問い、更なる精進を強いる。そんな姿勢にずっと違和感を感じていたわけで。

そもそも、なぜ、精進が必要なのか。我々は別に甲子園や花園、国立競技場を目指しているわけではない。楽しくゲームをするということが第一義であるはずである。趣味であるゲームの上達がなぜ必要なのか。別に、次はもっとがんばろうとか、次はこうしてみようとか、個人が考えて精進する分には何の問題もないと思う。ていうか、積極的にするべきだと思う。問題は、何故、それを他人に、大勢の目の前で言われなくてはならないのか、ということである。

やられるほうにしてみれば、たまったものではない。ゲームとは、本来、そういうものではないはずである。少なくとも、私はそう思う。私は、楽しくゲームがしたいから、サークルに入ったのであって、PLやGMとしてのスキルアップを願っているわけではない。

だが、人は言う。これはコンベンションなのだから、と。コンベンションは外部のお客をもてなすもので、それにサークルの代表として出る以上、一定以上のレベルでないと困る、というわけである。しかし、これに対する私の意見は端的に言えば、クソ喰らえである。
我々は大学生である。プロのGMではないし、これで生活しているわけでもない。いわば、ド素人、アマチュアである。そんな私たちが、何故、人前で叱責される恥辱を味わい、限られた時間と財力をつぎ込んでまで、もてなすためのスキルを養わなければならないのか。はっきり言って、意味不明である。

最早、コンベンションなどやるべきではないと思う。

だが、人は言う。活動を行っていることを示さないと外聞が悪い、大学側への活動報告が出来ない。
笑止千万である。サークルのメンバーよりも、外聞が大事らしい。前述のとおり、コンベンションでメンバーは多大なる理不尽を蒙る可能性があり、現に受ける。しかし、いったん定着したメンバーはなかなか辞めたりはしない。なんと、奇特な連中だろう。彼らと外聞、どちらが重要か、言うまでもない。

そもそも、点数をつけるシステムが不要だと思うのだ。評価は、面白かったかどうかのみでよい。人は、他人に点数をつけるときは、大概、相対評価になるはずである。前に、全然別の場所でやったシナリオと比べて点数をつけるのが普通であろう。だが、そんなもので、評価されたくないと思うのは私だけだろうか。また、私は初めてコンベンションでGMをしたとき、望外の高評価を頂いたが、それよりも、PLの方の一人に面白かった、と言っていただいたことが何より嬉しかった。正直に言うと、セッションでその方だけ、あまり見せ場がなかったかもしれない、と不安だったのである。このことは、今でも励みになっている。

こう考えれば、点数がいかにやる気を殺ぐかが分かるのではないだろうか。それに比べ、面白かったの一言がなんと輝いていることか!アンケートでは、面白かったかどうか尋ね、他に気付いたことがあったら、何でもお書きくださいと、自由記述欄を設ければよい。
人はかくの如く語るかも知れぬ。
されど、私はかくの如く思う。

っていうのが昔書いたのです。なんつーか、わりかし激してるので口調が変になってますが(笑)。
で、さっきいったん措いた話題なんですけど。質の向上を重視しすぎて、こういうことになりはしないか、という事を心配してるんですよね。まあ、これは反省会の質にもよるんでしょうけど、正直、あそこがわるかった、ここが駄目だったって言われると、ごっそりやる気がなくなるような気がします。
反省会って凄い難しくて、悪かった点をあげつらう会になりかねないと思うんですよね。つか、ブログを始めて、アニメやなんかについて語っていくうちに気付いたんですけど、ちゃんと批判する事よりも、ちゃんと誉める方が何倍も難しい。
水が低きに流れるように、反省会もそういう風に流れがちなんではなかろうかと。

正直、うちのサークルの反省会でも、こういう雰囲気がないとは言いがたい。というか、あるからこれ書いてんだけど(笑)。

で、メンバーの一人がめっきりやる気をなくしているように見えるんですよね。正直、その子は、あんまり人前で喋るのが得意な子ではないんで、それも一因なんでしょうけど。で、その子は、文句を言われ続けた結果、すごい萎縮しちゃって、更に駄目になってるんですよ。失敗を恐れて、単純な一本道シナリオに走り、どうせ、頑張っても無駄だと、やっつけシナリオに走る。そして、また批判を受ける。悪循環。
まあ、この辺は、僕が外から見て判断してるはなしなので、話十分の一くらいに受け止めておいてください(笑)。
まあ、正直、僕は彼はできる奴だと思うんですけど、このままだと腐っていくばかりだと思う。
あ、別に、僕は一本道シナリオがいかんと言ってるわけじゃないですよ。一本道には一本道の面白さがありますし、ぶっちゃけ、僕の作るシナリオも大概、一本道だし。要するに、一本道には一本道なりの面白さがあるし、決して、複雑なシナリオに劣るもんではないと思います。ていうか、一本道には、わかりやすい、という素晴らしいメリットがあります。複雑なシナリオは複雑であるがゆえにわかりにくい。これは、メリットデメリットではなく、特性だという気もしますけど。経験つむと、シナリオに色々なギミックを組み込みたくなるんですけど、それがあったからといって、必ずしも面白くはならないところがまた面白いんですね。
でも、彼は失敗するのが嫌で、一本道に走ってる気がするんですよ。それは駄目だろうと。しかも、シナリオがすごいやっつけっぽい。

例を出すと、そのとき彼がGMしてくれたのはアルシャードだったんですけど、アルシャードをはじめとするFEAR系ゲームにはハンドアウトというシステムがありますよね。で、PC番号が振られるわけですけど、一般に、PC番号が小さくなればなるほど、そのPCとシナリオとの係わり合いが大きいと思います。でも、そのときのシナリオでは、PC1がPC1である意味が全くわかりませんでした。

一応、僕はPC4だったんですけど。なんつーか、シナリオ的には、アルシャードっていうよりも、S=Fでした。ミッドガルド全体に異変が起きている、で、それは古の神が復活するからだ。それを止める(つか、倒す)、ために○○にいけ、みたいな感じです。一応、個々のPCにオープニングが用意されてて、その場所に向かう理由はそれぞれあったんですけど。合流してからは、敵が出てきて倒すだけ。つか、俺、アルシャードで、普通に強い敵が二回も三回も出てくるの初めてだよ。で、PC1はストレンジャーで、その神と異世界はなんか関係あるっぽかったんですけど、特に意味なし。

ちなみに、僕のPCはパンツァーリッターとかバルキリーとか組み合わせて、「勇者王」って名乗ってました(笑)。で、セッション始まる前から、「PC1(の立ち位置)乗っ取るから」って言ってたんですけど、マジで、最後、ボスと相打ちになりました(笑)。
このシナリオで、PC1がPC1であるべき要素が薄かったのはそのせいなんでしょうか。
まあ、それもあるかもしれませんけど、正直、GMは考えてなかったと思いますね。ていうか、このセッション、レベル15(だったかな?)でやったんですけど、それだから、普段使えない能力とかが使えて、みんなある程度満足したんだと思うんですけど、もしも、レベルが低かったら、不満が噴出してたと思います。つか、あとでPLの一人と話しても、あんまり良くないなあ、っていう話になりました。

まあ、正直、あんまり人の事言えないんですけど。なんつーか、この手の、一本道で、すごく強い敵が出てきて、主に、タクティカル・コンバット(ギリギリの戦闘)を楽しむ、っていうのは僕がS=Fでよくやってるシナリオなんで、彼はなによりも、僕に影響をうけてるんではないかと(笑)。
でも、僕も、一本道なりに、PLに対して、サプライズを提供しようとしてたりするんですけどね。
例えば、件のアルシャードと前半がほとんどかわらない、シナリオをやったことがあります。でも、そのシナリオは、ただ単に魔王を倒しただけでは終わらず、どんでん返しを用意しておきました。つか、その部分だけでも、ここに転載しようかなあ。でも、それ見られると、ほんとに俺の正体がばれるからなあ(笑)。まあ、一言で言うと、その魔王をPCが倒すことが魔王の計算のうちで、それによって、ある罠が発動する、という話だったんですけど。なんつーか、一本道なりに頑張った(笑)。

正直、このアルシャードのシナリオでは、なぜ、PC1にストレンジャーが指定されていたのか全くわかりませんでした。つか、それがあれば、こんなに言わねえよ。つーか、一言、この魔王にダメージを与えられるのは、ストレンジャーであるPCのみである。なぜなら、○○だからである、とかなんとか言うだけでずいぶん違うと思うんですけどね。

なぜ、こんなことになってしまったのか。
それは、彼が、いや、我々が、TRPG(というかGM?)をするにあたって最も重要なものを意識していないからだと思う。
それは何か。

それは、セッションに参加してくれる人に楽しんでもらおう、という気持ちだと思う。

これなくして、何ができるのだろうか。
という、凄い恥ずかしい事をいいますけど、ほんとだと思います。シナリオを作るときに色々努力するのも、この気持ちがあったればこそだとおもいます。これに比べりゃ、マスタリングやシナリオ作成の技術なんて二の次だと思います。ただ、これはあって当たり前のものなので、あまり意識されません。そして、それが大問題だと思う。
だから、僕は彼の何が問題かと言われれば、そういう気持ちがなくなっている、ということが問題だと答えるでしょう。
その気持ちさえあれば、やっつけシナリオなんて、決してできないはずなんですよね。
でも、その気持ちを失わせてしまった責任の一端は放置してきた僕にもあるわけで。
どうしたもんかなあ、と思う。
上回生としての立場を利用(?)して、説教みたいなことはしたくねえし。つうか、今、彼にこういうことを言って、それが彼に届くのだろうか、という疑問もある。そして、一番の正解は、僕が考えている事を滔々と述べる事ではなく、「GMするとき、一番大事なものは何だ?」と、問いかけ、「何ですか?」と答えを求めてきたら、

「自分で考えろ!」(by炎尾燃

って言う事だと思う(笑)。

正直、僕も、TRPG系のサイトのコラムとか結構読むけど、そういうところで語られる技術よりも、気持ちのほうが大事だと思う。当たり前すぎて、誰もが忘れてしまいそうになるけど。
そういう気持ち持って、一生懸命作ってくれたシナリオなら、俺は何の不満もないよ。だって、俺達、これでメシ喰ってるわけじゃねえもん。だから、下手なりに一生懸命やりました、で充分許されると思う。



まあ、あからさまにおかしいくらいGMの上手い人とかいるけどね(笑)。



今回は、今までにないくらい長い上に、ものすごくまとまりの悪い文章になったような気がします。なんつーか、彼とサークルの関係っていうところからは、様々な問題が見えるんですよね。ぶっちゃけ、以前に書いた、「TRPGセッションが失敗する原因」というのにも、彼を見ていて思った事が大分含まれていたり。

疲れたー!(笑)