根本大臣と尾辻議員のやりとり起こし


ハフポにある程度詳しいの載ってるけど、

ブコメに出してくれてた動画(衆議院 厚生労働委員会 2019年6月5日 - YouTube)見て自分でもざっくり起こしたぞコラァ。




尾辻

職場における女性に対するヒール、パンプスの着用について、これも大臣にお聞きをしたいと思います。一昨日六月三日に約一万八千八百通の署名とともに職場のヒール、パンプス着用指示をやめてほしいという要望書が厚生労働省に提出をされています。
これはハッシュタグkutoo運動と言ってですね、ローマ字なんですけども、義務による着用は苦痛だと表明することを、インターネット上などでも広がっております。
ヒールやパンプスは非常に脚に負担がかかり外反母趾、靴擦れなどを起こしますし、腰への負担もあります。労災の調査論文では、十八歳から二十六歳の女性の労災が多発しており、その原因は、ハイヒールの着用が原因と推察できると記載をされています。
さらに、ハイヒールは立位姿勢の保持機能が衰え、前方に倒れやすいということも、論文では指摘をされております。つまり、転倒の危険性が高くなるということです。
こういった指摘がある一方、就職活動や接客の職場などを主にして、パンプス、ハイヒールの着用が必須とされているようなところが多く見受けられます。
職場の中でハイヒール、パンプスが必須で義務付けられていることについて、また、今回、このような要望書が出されたことに対する大臣の受け止め、さらに、今後の対応についてもお聞きをしたいと思います。



根本

厚生労働省としても、一人一人の労働者が働きやすい就業環境を整備することは大変重要だと考えております。このハイヒールやパンプスの着用については、それぞれの業務の中で、それぞれの対応がなされていると思いますが、例えば、労働安全衛生の観点からは、腰痛や転倒事故につながらないよう、服装や靴に配慮することは重要であって、各事業上の事情や産業に応じた対応が講じられるべきであると考えております。それはそれぞれの職場が、どういう状況にあるのかということで、それぞれの職場での、一般的には、一般論としては、判断だろうと思います。



尾辻

ちょっと不十分かなと思うので、もうちょっとお聞きしたいんですけども、このような要望書が出されたことについて、大臣はどう受け止めておられますか。



根本

そういう要望書を受けました。署名も受理しております。
で、やはりこれは、一人一人の労働者が働きやすい就業環境を整備することは、大変重要であると考えております。ここはいろんな動きが、動向があるわけですが、その動向を注視しながら、働きやすい職場づくりを推進していきたいと思います。



尾辻

あの、もう少し受け止め聞きたいんですが、ハイヒール、パンプスが義務づけられる必要はあると思われますか。



根本

義務付けられることについて、どう思うか、というお話ですよね。これは、女性にハイヒールやパンプスの着用を指示する、義務付ける、これは、社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと、この辺なんだろうと思います。それぞれの業務の特性がありますから。



尾辻

いや、私はですね、これ、やっぱり、見直していかなきゃいけないし、義務付けなければ、だから、ハイヒールやパンプスを履かなければならない職場っていうのは、実は、よく考えたら、ないはずなんですね。だから、義務付け自身が、もう、だんだん実態にあわなくなっている、健康障害を起こしている、先ほど言ったように、労働安全衛生から考えても、問題だと思うんですね。
ちょっと、大臣に問題だという意識があるのかないのか、ちょっとわからないので、もう一度、問題があると思っておられるか、それとも、ないと思っているか、そこだけでもお答えいただけますでしょうか。



根本

ハイヒールやパンプスの着用を強制する、指示する、これをどう、これはあの、いろんなケースがあると思いますが、社会通念に照らして、業務上必要かどうかということ、要は、これは、社会通念、社会慣習に関わるものではないかなあと思います。だから、そういう動向は注視しながら、働きやすい職場づくりを推進していきたいと思います。



尾辻

ちょっとなんか違うなあという風に思います。ちょっと、突然ですけど、副大臣にお聞きしても、高階副大臣、ハイヒール、パンプスを女性が義務付けられている、着用義務がある職場について、多分ちょっと、大臣男性なので、ちょっと厳しいのかなあと思うんです。感想で結構です。感想として、どういう風に思われているか、お答えいただいてよろしいでしょうか。突然で申し訳ありません。



高階

すみません。突然のおたずねで、十分な答えになるかどうか、わかりませんけれども、そもそも職場でそういった義務付けをしているところがどの程度あるのかということも、ちょっと私も承知していないんですけれども、一般的に言って、業務の必要の範囲、そして安全性の確保されるような環境の中で、労働者には仕事をしていただけるような、そういう風なことをみんなで環境整備をしていくというのが、職場の考え方だろうという風に思いますので、強制されるものではないのだろうという風に思います。



尾辻

ありがとうございます。大臣にも、ちょっとそれぐらいのことを是非答えていただきたかったなという風に思います。
こういう風に、職場、慣習だということで、結局、足が痛いし、外反母趾にもなるし、靴擦れも起こるし、転倒で労災もしているのに、結局、言えないわけですよね。
この環境をどうにかして欲しいと言ってるわけですから、是非受け止めていただきたいという風に思います。
特に、労働安全衛生法は事業者に労働者の安全と健康を確保する責務というのを課しているわけです。そして、これから、これぜひ検討していただきたいんですが、やはり、女性にのみ、こういうハイヒールやパンプスを着用を求めるというのは、ハラスメントにも当たり得るものだと思うんですね。
今、国家公務員が対象となるセクハラ規制である人事院規則十の十では、性別により役割を分担すべきとする意識、つまり、ジェンダーに対する言動もセクシュアルハラスメントであるという風にしておりますので、こういったですね、ハラスメントになるということも、こういうところから明確化していると思いますので、労働安全衛生、そして、ハラスメントの両面からの整理をしっかりしていただくように、お願いをしたいと思いますけれども、大臣ちょっとこれしっかりと取り組んでいただくことをお願いしたいんですが、いかがでしょう。



根本

職場において女性にハイヒールやパンプスの着用を指示すること、これについては、今、ハラスメント、パワハラという観点からのお話でした。当該指示が社会通念に照らして、業務上必要かつ相当な範囲を超えているかどうか、これがポイントだと思います。そこでパワハラにあたるかどうか、ということだろうと思います。一方で、例えば、足を怪我した労働者に必要もなく着用を強制する場合などは、パワハラに該当しうると考えております。そこは、どういう状況かということ、そして、その職場で、どういう状況の中でそういうことがなされているのかという、そこのところの判断かなあと思います。



尾辻

なんかあの、要望を受けたということをですね、それも一万八千近くの方が署名をされているということを是非とも受け止めていただきたいという風に思います。議論を始めて下さい。
ちなみに、カナダのブリティッシュコロンビア州ではハイヒール強制を、禁止をしました。また、イギリスの、ロンドンの大手会計事務所で受付係として下請け会社に採用された女性がハイヒールを履いていないことを理由に帰宅を命じられたことで大きな社会問題にもなっています。フィリピンでは、職場でハイヒール着用の強制を禁じる行政命令が施行されている、ということで、これはですね、今、多くの国で、この強制はやっぱり問題なんだということが、課題になって来てるわけです。ですので、しっかり取り組んでいただきたい、多くの働く女性や、働こうとしている女性たちにとって壁になっていて性差別の一種でもありますから、一刻も早く対応していただきたいという風に思います。