何故に俺はブンガクって奴が苦手なのか。

突然ですが、僕は文学ってのが苦手です。例外もありますが、いかにも「文学でござい」ってツラをしている小説は読む気にもなりません。
まあ当たってきたものが微妙なのかもしれませんが。
大体某大江健三郎で読んだことあるのなんて、図書館でたまたま見かけた遅れてきた青年とかだからな。

遅れてきた青年 (新潮文庫)

遅れてきた青年 (新潮文庫)

他は石に泳ぐ魚とか。まあ、これは例の裁判関連の話を授業でやったので読まなきゃならんかったのですが。

むかーし読んだ夏目漱石のこころは大変面白かったんですがね。
ていうか、そうなのかもしれないな。昔の文学はまだマシだけど、最近の文学って奴が苦手なのかもしれん。

それで、何で苦手なのかって考えたときにふと思いついたことがあって。
以前ブクマしたので、こういうのがあったんすよ。

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/26(日) 02:16:26.24 id:KXokOxIHO
>>61
作家が自分のために書くのが純文学
作家が読者のために書くのが大衆文学

菊地寛の定義だったはずだが、なかなか的を射ているとオモウ。
純文学に萌え絵をつければいいと思うのだが


そして、以前僕はこんなことを書きました。
古木の虚 - 黄金の精神

そんで思ったんですがね。
要するに大衆文学者は「やさしい嘘つき」であり、
純文学者は「むごい正直者」なのではないのかな、と。

そして、僕は、少なくとも小説を書く人間としては、前者の方に共感しているのです。

だから、僕は文学って奴が苦手なのではなかろうか。そんなことを考えました。