「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」を読んだ
- 作者: 西村博之
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 新書
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ひろゆきの本って初めて読んだんだけど、まず思ったのが「恐ろしく頭の良い人だな」ってこと。
というかすげえインテリだな。
リバタリアンなんて言葉、久しぶりに見たわ。
量子力学の話もあったし。
量子論ってめちゃめちゃ難しいんだよな。
みるみる理解できる量子論―相対論と並ぶ自然界の2大理論 摩訶不思議なミクロの世界 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)
- 作者: 和田純夫
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2006/09
- メディア: ムック
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でまあ色々示唆に富んだ本なんだけど、僕が前々から思ってたことに関連するようなことが書いてあったんで
その辺に触れてみようかな、と。
それは、P176以下のヒエラルキー構造の話。
以下引用。
スラッシュドットにしてもはてなブックマークにしても、情報を誰かが操作するという意味では、ヒエラルキー構造があります。
10人が応援する情報に価値があり、その10人がさらに紹介をすればより多くの人が見るようになり、さらに価値が上がっていくというヒエラルキー構造です。そういった構造が完全にでき上がったとき、無名な誰かが発言した面白いことというのは、抹殺されてしまう。情報のすべてを見ることができない限り、ヒエラルキーが高い人が指名した情報しかユーザーは見なくなる
これは、僕自身も同じようなことを思っていて。
何でそういうことを思ったかというと、バーチャルネットアイドル・井上(仮)13歳を見ててそう思ったわけですよ。
現在のTRPGブログ界における井上(仮)さんの影響力はかなりなものがあるんじゃないかと。
ていうかね、まあ、こんなニッチなとこで言うても仕方ないかもしれないけれど、他にそういう記事をコンスタントに紹介する人が居ないせいもあって、ほとんど圧倒的とも言えるヒエラルキーの高さを誇ってるんじゃないかと。*1
ウチのブログなんか普段10人から20人くらいしかこないのに、あそこに載った途端に、100人から200人くらいは来るからなあ。なんという10倍界王拳。
んで、そうやって載せてもらうと、他のブログさんから言及されたりすることもあるかもしれないわけで、更に差は広がる可能性がある。*2
いわば、井上(仮)格差とでも言うべきものが発生しているのではないかと。
まあ、これはどうしようもないってのもあるんだけど。
本の引用でも出てきたはてなブックマークとかグーグルとかを見てて気づいたんだけど、インターネット上では、アクセス数による選別というものがありとあらゆる場所で行われているんだと思う。
結局のところ、みんなが見るものはより多くの人が見るし、誰も見ないものは本当に誰も見ないという市場原理があるんだよな。
その仕組みは確かに優れているとは思う。
みんなが見るもの、たとえばはてブのホットエントリに入るような記事の中に有用なものがある可能性が高いのは確かだろう。しかし、そこに入らないものの中に良いものがないということにはならない。
井上(仮)さんとこも同じ話で。
井上(仮)さんも神じゃないんだから、ありとあらゆる記事をチェックできるわけでもないし、井上(仮)さんがブクマしなかった記事の中にも、自分にとっては有益なものがあるかもしれないわけで。
だからこそ、自分自身でもTRPG系のブログをなるべくチェックするようにしてるし、自分でもブクマするようにしてる。
はてブも、注目エントリーだけじゃなく、新着エントリーもざらっとだけど見たりしてる。*3
*4
井上(仮)さんとこは確かに便利だし、そのおかげでTRPGブログが発展したってのはあるんじゃないかとも思うんだけど、そういう格差のようなものがどうしても生まれてしまうってのも忘れちゃいけないなーとか思うわけで。
まあ、とか何とか言いつつ、なかなか独自の情報収集ってのが出来てないような気もするんだけど。
とりあえず、
TRPG - BLOG360
とか、
TRPG blog 他のRSSアンテナ
とかチェックしたりはしてるんだけど、なかなか新規開拓というのは難しい……。
うーむ……。
改めて井上(仮)さんの偉大さを思い知ってしまった……。
まあ、そんなこんなで。