ガンダム・センチネル ALICEの懺悔
- 作者: 高橋昌也
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 1990/07/01
- メディア: 単行本
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やっとこ読みました。
これねえ、すんごい探してて(笑)。
もう、忘れもしない。新京極にある紀伊国屋書店で見つけたの。MOVIX京都の隣の。
そういえば、こないだのらき☆すたに新京極出てたな。
まあ、それは良いんだけど。
で、そのまま一年以上積読になってたわけだけど(笑)。
もうね、俺の状態がどんだけひどかったかっていう証明ですよこれが。
内容に関してはGジェネとかでおおまかには知ってたんだけど、ちゃんと見るのはこれがはじめて。
でも、本当はフォト・ストーリーとかなんだよね。そっちはまだ見たことがない。
なんていうか、ロボット云々というより、戦争を描いたという印象が強い。どちらかの陣営に描写が偏るということがあまりなくて、群像劇みたいな感じがした。
緻密な設定や、ミリオタ受けしそうな人物造詣は、さぞかし当時のオタに受けただろうと思う。どちらかというと、0083に近いなあ。
面白いことは認めるし、楽しめたんだけど、小説としてのレベルは正直微妙といわざるを得ない。
つか読み辛いと言ってよいレベルではなかろうか。
特に視点移動を多用している点がいただけない。小説の書き方の本とかでは、あんまり視点移動したり時点移動したりするなって言われるんだよね。その意味が初めて分かった気がする。
これが、アニメとかだと、ひょこひょこ視点移動しても、画面見てれば誰がどこでしゃべってるか大体分かるから、あんまり問題にならないんだけど。だから、多分、作者の頭の中ではもうとっくの昔にセンチネルがアニメ化されてて、それを小説化したんだな、って感じがすごい伝わってきた。*1
あと、記号とかを使って、コクピットの表示みたいなのをするのは結構興味深かった。
例えば
▲
△ △
↑ ↑ ↑
っていうので、MSの編隊の形を示したりするんだけど。
このアイデアはかなり面白く思った。けど、微妙に分かりにくい(笑)。これ、本文読んでないと何がどうなってるのかわかんないんだよね(笑)。
確かに、挿絵だけ見ても、本文を読まないとその挿絵が何なのかわかんないってことはあるだろうけど、それでも、その挿絵だけでも、例えばガンダムが書いてあるとか、登場人物がメシ食ってるとか、風景が書いてあるとかは分かるよね。
でも、これだけ見ても、本当に何も分からん(笑)。
ちなみに▲=Sガンダム、△=Zプラス、↑=FAZZなんだけど。
まだ、
岩 敵 敵
岩 敵 岩
岩
岩岩岩
とかだったら、敵が岩陰に居るんだな、って分かるけど(笑)。
この辺、もうちょっと工夫が欲しかった気がする。
まあ、こういう手段をとるのは小説としてどうよっていう意見もあるかもしれないけど、別にいいと思う。
小説なんて、もっと自由でいいんじゃないか、と思う。
だから、僕は結構2ch系の読み物が好きなんだよね。あの、文章やAAを交えた小説みたいな奴。
すごく自由闊達で良いと思う。
閑話休題。
まあ、いろいろ気になるところはあったけれど、買って損はなかったと思う。
ガンダムファンとしての収集欲も満たされたしな(笑)。
追記:そういえば書くの忘れてたんだけど、劇中に出てくる軍艦にダナンとパサデナってのが居て、ひょっとしてフルメタのダナンとパサデナってこれネタ? とか思った。
まあ、ダナンは「トゥアハー・デ・ダナン」だから全然違うけど。
さらに追記:これまた忘れてたけど、誤字脱字のたぐいが多少気になる。つうかね、表紙ひらいた最初のページにもタイトルって書いてあるじゃないですか。そこのタイトルがね、「ALICEの悔懺」になってんだ(笑)。
これはひどいといわざるを得ない(笑)。