TRPGのゲームバランス

 
つうわけで、昔書いたものを再掲(笑)。あ、この話は、うちのサークル内で、こういうことを言っている人が居るっていう事を前提にしているので、FEARのシステムのゲームバランスは悪くないんだ、って言う方も、無論おられると思うのですが、その辺り、ご了承ください。そいつらに対する反論(?)のつもりなので。ちなみに、僕は和マンチです。ですので、その辺も勘案してください。


 最近のFEAR系システムはゲームバランスが悪いという。多分、ゲームバランスが悪いという人たちは強く作った場合と、普通に作った場合の格差を指して、ゲームバランスが悪いと言ったり、全体のバランスを破壊するような強さのキャラクターを作成可能なことを指して批判しているのだと思う。
 
 だが、PLなら、誰でも、強いキャラクターを作ろうとするのではないだろうか。弱いキャラクターを作ろうという人は居ないと思う(多分)。
また、FEAR系ゲームはヒーローになることを目指すものである。ならば、強さを求めることは悪ではない。

 では、どんなキャラクターが強いキャラクターなのか。
私が(勝手に)敬愛する中村聡氏は(MTGの話だが)、こうおっしゃっている。
「自分に有利な方向にルールを破壊するカードが強いカード」

 TRPGのキャラクターにも同じことが言えるのではないだろうか。
強いキャラクターというのは、大なり小なりゲームバランスを崩壊させているものを指すのではないだろうか。
逆に言えば、ゲームバランスを崩壊させないようなキャラクターの強さというのは、本当に強いとは言わないのかもしれない。

つまり、ヒーローのような強いキャラクターを作るということとゲームバランスの維持というのは矛盾を秘めているのである。

 もしも、どうしてもゲームバランスを維持したいなら、キャラクターのコンストラクションを禁止するか、もしくは、ヒーロー志向ではなく、リアル志向のゲームをするか、卓のPCの強さを統一し、それにあわせてシナリオを作成すべきだろう。

いずれにせよ、FEAR系のゲームは、ある程度、バランスを崩壊させることを前提にしているように思えるのである…。


まあ、改めて見返してみると、最後の一文は言いすぎな気もしますなあ(笑)。ちなみに、僕は、前回書いたナイトウィザードV3のキャンペーンの際は、常に卓のPCの強さを把握して、そいつらがありとあらゆるリソースを振り絞って、ギリギリ死ぬくらいのバランスにしてました(笑)。まあ、彼らはたいてい僕の予想を裏切ってくれましたので、ていうか、僕の予想を裏切らない限り死ぬようにしてたんですけど(笑)。まあ、そのくらいのバランスでやってたんで。卓のPCの強さが高い次元で統一されていない限りできない荒業ですが。

まあ、でも、ぶっちゃけ、ギリギリ死ぬくらいのバランスって言うのは、半分冗談でもありますけど。要するに、僕は思い切り敵を強く作って、手加減しながら戦ってたので。
まあ、手加減も一定以上はしませんし、元の強さがすさまじいので、あれなんですが(笑)。(キャンペーンのラスボスのレベルは125)

僕のTRPG、というか、きくたけゲームに関する、師匠みたいな人が居まして、昔言われた事があるんですよね。「マスタースクリーンの裏側は別世界だから」って。要するに、隠してるんだから、嘘吐いたって良いんだよ、って言ってくださったんですよね。やっぱり、GMとPLはものすごい敵対してるわけじゃないんだから、そういうこともありかと。まあ、僕にゲームバランスを取る能力が無いって事かもしれないし、僕がチキンなだけかもしれないですけど…。