物語性とゲーム性

またぞろなんかよく分からん電波が降って来たので、覚書程度に書いておく。


物語性とは、必然性のことであり、ゲーム性とは、偶然性(不確実性)のことである。
とかまあ、そんな気がした。

まあ適当に説明しとくけど(全然整理しきれてないけど)、物語には必然性が必要なんですよ。
いうなれば、Aという事件が起こることによって、必然的にBという事件が起こる、というのの積み重ねがお話だと言って良い。
必然。そう、必然なんですよ。
必然性のない、都合の良過ぎる展開であるとか、偶然そうなるとかいうことは、物語の上では避けなければならない。
つまりは、フィクションには、現実以上の必然性(リアリティ)が必要とされるわけですよ。
(前も書いたけど。「事実は小説より奇なり」は奇か? - 古木の虚
乱暴な言い方をすれば、そういう風に、必然を積み重ねて、たった一つの道筋、たった一つの到達点を見出していくと言うのが、物語を作るということだと言っても良いわけですよ。

んで、翻ってゲーム性はどうか。ゲーム性って非常に曖昧で定義の全然固まってない概念だけども、一つ言えるのは、ある問題を解決する際に、プレイヤーが独自の工夫をすることが出来る、つまりは、その問題を解決するための方途が一つではない、幾つもある、どの方法を採っても良いという場合、ゲーム性があるとかゲーム性が高いとかいうんじゃないかと思います。自由度が高いと言い換えても良いと思いますが。(自由度と言うのも、また揉めそうな概念だけど。)
例えば僕はスパロボ大好きっ子ですけど、あれって話は結構一本道だけども、ゲーム性は結構あると思うんすよ。
誰を戦術の中心に据えるかとか、どいつをどう育てるか、とか、部隊の編成どうするかとか。
確かにロボで殴りあうっていう部分で選択肢はないんですけど、どう殴りあうかっていう部分では、結構個人差出るんじゃないかな。
昔の俺なんか(第四次Sとか、Fのころ)、物凄い変な戦い方してましたからね。
スパロボわかんないと全然面白くないと思うけど、構わず書くよ(笑)。
まずね、ビルバインをフル改造して、ハロとかサイコフレームとか良い強化パーツをつけた挙句、敵のど真ん中に突っ込ますんですよ。
でまあ、ビルバインは恐ろしく運動性が高くて分身まであるんで、全部避けるんですよ。敵の攻撃を。こうやって、要するに、ビルバインに敵の攻撃をひきつけておくわけですよ。んで、後方から他の連中が、そろりそろりと近づいて、

最高のタイミングで横あいから思い切り殴りつける

ヘルシング四巻より

HELLSING 4 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 4 (ヤングキングコミックス)

んですよ(笑)。
だから、当時、ウチの部隊のスーパー系は、エネルギーと武器しか改造してなかったという(笑)。
……って、俺は何の話をしとるんだ。
まあ、言いたいことは分かるかと思うんですけどね。つまり、ゲーム性が高い、問題を解決するための方途がいくつもあるという場合、どの方法をとるかという部分に必然性がない。つうか、たとえ100万個の方途があったとしても、そのうちの一つを選択する必然性があったら、他の全ての選択肢は意味をなくしてしまう。(これもまた乱暴な言い方だけど)
要するに、そういう場合、あんまり必然性があってはいけないわけだよな。*1
つまり、ゲーム性というのは、そういう必然性のなさ、偶然性(不確実性)のことなのではなかろうか、という見方もあるのではなかろうかと思うたわけですよ。

しかしあれだな。ゲーム性=偶然性ってしたのは、必然性の対義語だったからなんだけど、こういう話の流れだと、偶然性っていう言葉を充てるのはあまり適切でないような気もする喃。
まあ、偶然って、

偶然は、必然性の欠如によって定義されることから、必然性の解釈次第で、多様な意味をもつ。

らしいから、これはこれで構わんような気もするが。でもまあ、不確実性って言葉の方がまだマシかな。


まあ、事ほど左様に、物語性とゲーム性は対立するのではなかろうか、というのが今日の話なんですがね。
あいも変わらず纏まらないけど今日は最初から纏めるつもりも無かったので、このへんで。

BGM:「コッペリアの棺」ALI PROJECT

*1:まあ、全ての選択肢に必然性があるっていう言い方も出来るかもしれないけど、普通必然って当然そうなるって意味だから、当然そうなるってのが100万個もあるのおかしくね?って気もするので。